目にやさしい青色の光
2014年1月15日~17日、国際展示場ビッグサイトで『次世代照明展』が行われました。
その中で当社が出品したシャンデリアとヒーリングボックスの光は会場の人達の注目の的となりました。特に、照明技術者にとってはヒーリングボックスから放たれる光に釘付けになっていました。それは、ブルーライト、グレアという技術者にとっての難題を解決した光だったからです。
ブルーライトのリスクを低減
刺激の強い光・ブルーライト
ブルーライトとは、波長が380~495nm(ナノメートル)の青色光のことで、ヒトの目で見ることできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。パソコン、スマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。
私たちの目の角膜や水晶体は、およそ350nm~800nmの波長を透過させますが、それより外側の電磁波(光)は透過できません。つまり、網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近いエネルギーを持つ光がブルーライトというわけです。
ヒーリングボックスはやさしい波長で青色を表現
通常の青色LEDを直視すると、上記のように光が網膜に到達して眼を傷める危険性がありますが、ヒーリングボックスでは、通常のLEDよりも青や緑など波長の短い帯域の色において、もっとも光量の大きいときの波長の帯域を下げることに成功しました。
下記は、ヒーリングボックスの光と通常のLEDの光の光量を相対比較したグラフです。グラフの4つの山は、左からそれぞれ青、緑、黄、赤の色の波長の光量の相対値を示しています。赤線は、ヒーリングボックスの設計のLED放射量、青線は、ヒーリングボックスの設計を使用していないLED放射量の計測値です。
上のグラフでは、特に青色と緑色において、ヒーリングボックスの光量のもっとも大きいときの頂点が(赤線が青線より)右にずれていることがわかります。これは、光の色の波長が通常より少し長くなっていることを示しています。つまり、色味をほとんど変えずに、通常よりも長い波長で青色・緑色を表現しているため、目を傷つけるリスクを低減できているのです。
実際人の目に届く光の刺激がどれほどかは「放射量」の数値で測ることができます。手を加えないLEDの直接光と比べて、ヒーリングボックスの人の目に届く光の刺激はどれほど減っているか、次の「放射量」のグラフをご参照ください。
下記は、ヒーリングボックスの光と通常のLEDの光の放射量を測定した結果をグラフ化したものです。グラフの4つの山は、左からそれぞれ青、緑、黄、赤の色の波長の放射量の最高値を示しています。縦軸は放射輝度で、単位はW/(sr m^2nm)です。
赤線は、ヒーリングボックスの設計のLED放射量、青線は、ヒーリングボックスの設計を使用していないLED放射量の計測値です。
赤線と青線を比較すると、どの色もヒーリングボックスの設計の光は格段に放射量が下がっていることが読み取れます。
グレアの防止対策
光のまぶしさ・グレア
グレアとは、不快感や物の見えづらさを生じさせるような「まぶしさ」のことをいいます。程度によっては単なる不快感にとどまらず、眼の障害や、状況把握能力の急な低下による事故などにもつながるため、照明器具の設計や照明計画などにおいては、グレアを防ぐことが必須となります。
近年では、高輝度LEDは電球・蛍光灯などと同等の照明器具に用いられるようになってきました。しかしLEDはその構造上、光の指向性が高く、高輝度・低立体角の光源(言い換えると「強く細い光」)であり、照明器具として設計する際には特に不快グレアへの対策が要求されます。たとえば、乳白色の半透明フィルタやキャップを被せることで拡散発光をさせる、広指向性LEDの開発等、照明器具と周辺との輝度差をより緩やかにするといった工夫がなされています。
ヒーリングボックスは明るさを保ちながら放射量を削減
一般的には、上記のようにLEDの光源自体にフィルタやキャップを被せることでグレアを減少させるため、同じ光源の強さと比較すると、暗く弱い光に感じられてしまいます。しかし、ヒーリングボックスでは半透明のフィルターなどで直接的に光を遮断することはしていません。透明な水晶と鏡のケースに反射させて光の干渉・増幅・減衰等を行うことで、これほどまでに放射量を減らしているのです。
物理量(放射量)を減らして目への刺激を低減させてますが、光はよりクリアに、そして美しく変化しています。
この技術は特許に公認されています。どうぞ安心してご利用ください。
ネイチャーヒーリングでは、この光を使用したオブジェやシャンデリアの注文販売も承っております。専用のお問合わせフォームから、ご要望の詳細をお知らせください。追って、連絡させていただきます。